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G. マーラー「さすらう若人の歌」
編曲 升本弘

ー 収録曲 ー

・Wenn mein Schatz Hochzeit macht
・Ging heut' morgen uber's Feld
・Ich hab' ein gluhend Messer
・Die zwei blauen Augen
Notes
 24歳のマーラーが自身の失恋体験より啓発され、作曲したバリトン歌手のための4曲からなる連作リート。オーケストラによる演奏がほとんどですが、最初にかかれたピアノ伴奏版をもとに編曲されました。
 後期ロマン派のオーケストレーションによる華やかさはありませんが、ピアノと男声合唱という形をとることで、緻密な音の組立てと歌曲としての美しさがいっそう引き立った作品です。
 マーラーの創作は歌曲と交響曲に代表されますが、そのすべての交響曲は歌曲の体験から発展したともいえます。「さすらう若人の歌」も、後に交響曲第1番のモチーフとなりますが、生涯にわたって描きつづけた彼の世界はすでにこの歌曲の中に結集していたのかもしれません。
 演奏難度は、合唱・伴奏・指揮とも非常に高く、アマチュアの合唱団ではかなりの苦労を強いられると思われますが、それだけに挑戦しがいのある曲です。

希望価格1500円(消費税別)