はじめに
近年、合唱団の数はきわめて少なくなってきました。それに伴って新譜を手にすることが非常に難しくなっているのが現状です。
升本 弘編曲による合唱曲は数百を数え、ジャンルも多岐にわたります。合唱の既成概念を打ち破るこれらの曲は、まさに音楽の楽しさに満ちあふれています。
94年に第1集を発刊以来、8集を出版してきました。合唱文化の活性化のため続々と刊行する曲集を大いにご活用ください。
多彩なレパートリー
“楽しくなければ合唱ではない”が基本理念。歌う側と聴く側、ステージと客席との枠を取り去り、合唱の醍醐味を味わえる音楽をめざしています。 邦人組曲やミサ曲など、いわゆる合唱の定番にとらわれず、世界のあらゆる音楽の中から質的にもプレゼンテーションの高い曲、かならず心を打つ曲を選んでいます。
画期的な楽譜構成
第一の特徴は、楽譜制作に作曲家升本弘、ピアニスト湯山優子の2人のプロフェッショナルの音楽家が携わっていることです。
音楽的な譜割構成はもちろん、各曲の性格に合わせたさまざまな配慮がなされています。計算された機能性が楽譜を美しく洗練されたものにしています。
第二に、他の多くの声楽・合唱楽譜は歌い手中心に作られていますが、この曲集は指揮者、伴奏者にとっても使いやすいものとなっています。とかく軽視されやすい伴奏ですが、その重要性と難しさを考えたうえで伴奏に対するコメントを多く載せています。
楽譜、装丁はすべてマッキントッシュで制作。収められた音楽を髣髴とさせる表紙デザインは毎集人気があります。